特集 超高齢化社会における緑内障マネージメント
序論
福地 健郎
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野
pp.217-218
発行日 2023年3月5日
Published Date 2023/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003051
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本号の特集は「超高齢化社会における緑内障マネージメント」です。現在でもしばしば使われている「日本における緑内障の有病率は40歳以上の5.0%」という数字は,多治見スタディの結果から引用されています。この世界的にも有名な疫学調査が行われたのは2000年から2001年で,既に20年以上が経過しました。当時の日本における65歳以上の総人口に対する割合は17.3%でした。2020年には28.5%と10%以上も上昇しています(図1)。年代別の緑内障有病率が2000年当時と同様と仮定して単純に計算すると,現在の有病率は40歳以上の6.3%にもなります。
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