Japanese
English
特集 誘発電位の臨床—トピックス
序論
Introduction.
中西 孝雄
1
Takao NAKANISHI
1
1筑波大学臨床医学系神経内科
1Department of Neurology, Institute of Clinical Medicine, University of Tsukuba
pp.5
発行日 1988年2月10日
Published Date 1988/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431906161
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- Abstract 文献概要
エレクトロニクスの発展に伴い,今やメディカル・エレクトロニクスが急速に進歩し,臨床神経生理学的研究が活発に推進されている。かつて開発された脳波,筋電図は,現在臨床的に常用されているが,コンピューターの発展に伴い,今や脳誘発電位が臨床的に繁用されるようになり,臨床的有用性がますます拡大されつつある。
本誌では,23巻2号(1979年4月)において,脳脊髄誘発電位の基礎と臨床が特集号として取り上げられ,誘発電位発展の歴史的経緯と各種誘発電位の当時における研究内容が詳細に解説されている。それを通読することにより,誘発電位全般を理解することは可能であるが,その後も誘発電位に関する研究の進歩が著しいため,10年近く経過した今や新しい知見が多数追加されている。そのため,それらの内容をさらに脳裏に納める必要性があり,かかる観点から,本特集号では,誘発電位のトピックスを取り上げることとした。
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