特集 近視の進行をコントロールする
3.眼鏡,コンタクトレンズによる介入
二宮 さゆり
1
1伊丹中央眼科(伊丹市)
キーワード:
近視
,
抑制
,
コンタクトレンズ
,
眼鏡
Keyword:
近視
,
抑制
,
コンタクトレンズ
,
眼鏡
pp.873-880
発行日 2017年9月5日
Published Date 2017/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000110
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学校保健安全法の規定により1),小学生であれば視力検査で左右どちらか片方でも1.0 未満であれば眼科受診を促される(図1)。近視児童が眼科を受診する機会は十分あるにもかかわらず,我々眼科医は,近視がこのまま進行してゆくのか,眼鏡をかけたら近視は進行しやすいのかなど,保護者からの単純な質問にも明確に返答できなかった。しかしながら近年になって近視進行抑制の臨床研究は徐々に進みはじめ,我々はいくつかの質問にはエビデンスを提示しながら答えることが可能になりつつある。現在,近視進行予防に有効と推測されているさまざまな手段のなかでも光学的なアプローチは近視抑制治療の基本であり,常にアップデートされた知見を持っておくことが大切である。
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