特集 覚えておきたい神経眼科疾患
Ⅰ.視神経疾患 3.抗MOG抗体関連視神経炎
毛塚 剛司
1
1毛塚眼科医院(東京都墨田区)/東京医科大学臨床医学系眼科学分野
pp.1251-1256
発行日 2021年12月24日
Published Date 2021/12/24
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002404
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近年,神経グリア細胞の一種のオリゴデンドロサイト上に存在するmyelin oligodendrocyte glycoprotein(MOG)分子を標的とする一連の自己免疫疾患が注目を集めている。最近ではMOG-Ab-associated disease(MOGAD)と呼ばれているが,多発性硬化症などの脱髄疾患と分かれて,その概念が一般化しつつある1)。MOGADの一分症として抗MOG抗体関連視神経炎が存在するが,多くの部分で脱髄疾患とオーバーラップすることが多い2)。抗MOG抗体関連視神経炎は,多くの視神経疾患のなかでも,劇症型でステロイド依存性に再発しやすい傾向があり,その臨床症状や治療法について簡単に解説したいと思う。
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