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特集 視神経炎最前線
抗MOG抗体陽性視神経炎
Anti-MOG antibody-seropositive optic neuritis
毛塚 剛司
1,2
Takeshi Kezuka
1,2
1毛塚眼科医院
2東京医科大学臨床医学系眼科学分野
pp.1676-1681
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212496
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はじめに
特発性視神経炎は,大多数の症例でステロイド点滴療法に反応して寛解する。少数例ではあるが,ステロイド治療に抵抗性の場合もあれば,ステロイドを減量するとすぐに再発してしまう症例も存在する。特発性視神経炎は,自己免疫機序が原因となり発症に至ることが推察されており,特に特異抗体による視神経炎でその傾向が強いとされる。特異抗体陽性視神経炎では,ステロイド抵抗性である抗アクアポリン(aquaporin:AQP)4抗体陽性例に引き続き,最近,抗ミエリンオリゴデンドロサイトグリコプロテイン(myelin-oligodendrocyte-glycoprotein:MOG)に対する抗体が陽性となる視神経炎も発見された1〜3)。本稿では,抗MOG抗体陽性視神経炎において推察される病態や視力予後などについて述べていきたいと思う。
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