特集 自己抗体から紐解く小児疾患
Ⅱ.各論:自己抗体がかかわる疾患
抗MOG抗体関連疾患
吉良 龍太郎
1
,
米元 耕輔
1
1福岡市立こども病院小児神経科
キーワード:
抗MOG抗体関連疾患
,
急性散在性脳脊髄炎
,
視神経炎
,
横断性脊髄炎
,
cell-based assay
Keyword:
抗MOG抗体関連疾患
,
急性散在性脳脊髄炎
,
視神経炎
,
横断性脊髄炎
,
cell-based assay
pp.1599-1603
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001981
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SUMMARY
▷抗MOG抗体関連疾患(MOGAD)は抗MOG抗体陽性を特徴とする中枢神経脱髄疾患であり,急性散在性脳脊髄炎,視神経炎,横断性脊髄炎を含む疾患スペクトラムである.
▷小児の後天性脱髄症候群は抗MOG抗体陽性率が高く,cell-based assayによる血清抗MOG抗体検査を積極的に実施すべきである.
▷小児MOGADは,ステロイド(CS)を中心とした急性期免疫療法に対して良好な反応を示す症例が多い.
▷再発例では維持療法が必要となるため,抗MOG抗体の再検査を含めた慎重なモニタリングが求められる.

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