原著論文
支持部の表面加工の異なる2種類のトーリック眼内レンズの術後早期成績
竹下 哲二
1
,
川下 晶
1
,
安武 真佑
1
,
岩崎 留己
1
,
蕪 龍大
1
1上天草市立上天草総合病院眼科(上天草市)
キーワード:
トーリック眼内レンズ
,
テクニストーリック
,
フロスト加工
,
軸ずれ
,
嚢内回旋
,
パネル法
Keyword:
トーリック眼内レンズ
,
テクニストーリック
,
フロスト加工
,
軸ずれ
,
嚢内回旋
,
パネル法
pp.75-80
発行日 2021年1月5日
Published Date 2021/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002001
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
目的
トーリック眼内レンズ(以下T-IOL)TECNISⓇ Toric(エイエムオー・ジャパン,以下ZCT/ZCV)とその支持部表面にすりガラス状加工(以下フロスト加工)を施したTECNISⓇ Toric Ⅱ(同,以下ZCW)とで軸ずれや乱視矯正効果に差があるかレトロスペクティブに検討した。
対象と方法
2019年7月から12月までにZCT/ZCVを挿入した24例24眼と2020年1月から6月までにZCWを挿入した14例14眼を対象とした。術後1週間の裸眼および矯正視力,自覚および他覚球面度数,自覚および他覚円柱度数,術翌日の軸ずれについて比較検討した。
結果
裸眼および矯正視力,自覚および他覚球面度数,他覚円柱度数には2群間に有意差はなかったが,軸ずれおよび自覚円柱度数はZCWのほうが有意に少なかった。
結論
支持部のフロスト加工はT-IOLの術後嚢内回旋抑制効果を持っている可能性がある。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.