綜説
白内障とサーカディアンリズム
綾木 雅彦
1
1慶応義塾大学医学部眼科学教室/おおたけ眼科つきみ野医院(大和市)
キーワード:
白内障
,
サーカディアンリズム
,
睡眠
,
網膜神経節細胞
,
体内時計
,
メラトニン
Keyword:
白内障
,
サーカディアンリズム
,
睡眠
,
網膜神経節細胞
,
体内時計
,
メラトニン
pp.1497-1502
発行日 2018年11月5日
Published Date 2018/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000940
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サーカディアンリズムとは,約24時間周期で体内の細胞や臓器が体内時計に従ってリズムを刻み恒常性を維持する生理機能である。体内時計中枢の発振が時計遺伝子を制御し,時計遺伝子は全身のほとんどの細胞にあり,各臓器がベストな状態で機能できるように,人類創生のときから備わっている最も基本的なシステムである。太陽が昇り沈むという現象は普遍的な自然界のリズムであり,それに順応することは生物にとって重要かつ必然的であったのだろう1)。2017年のノーベル生理学・医学賞はサーカディアンリズムを担う時計遺伝子の発見に対して授与された。
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