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特集 サーカディアンリズム
精神疾患とサーカディアンリズム
Psychiatric disorders and circadian rhythm
高橋 康郎
1
Yasuro TAKAHASHI
1
1東京都神経科学総合研究所心理学研究室
1Department of Psychology, Tokyo Metropolitan Institute for Neurosciences
pp.118-129
発行日 1985年2月10日
Published Date 1985/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905675
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種々の精神疾患にサーカディアンリズムの異常が認められることは古くから知られていた。しかし特定の疾患にみられるリズム異常の特徴を抽出し,その病態発生機序との関係について時間生物学的仮説に基づいて,実験的操作を加えて仮説を検証し,治療への応用の試みられる段階に達したのは最近のことである。
この新しい展開の背景には,正常者や動物を対象とした長年の基礎的研究による成果があって1〜4),その知識の臨床応用が現在始まっていると考えるべきであろう。リズム研究には生体機能を連続的に長期にわたって記録することが必要であり,それを可能とする技術的な進歩と,莫大なデータを短時間で解析する電子工学の目ざましい進歩も大きな要因である。
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