綜説
緑内障配合点眼薬それぞれの特徴や棲み分け
井上 賢治
1
1井上眼科病院(東京都千代田区)
キーワード:
プロスタグランジン関連/β遮断配合点眼薬
,
炭酸脱水酵素阻害/β遮断配合点眼薬
,
緑内障点眼薬処方パターン
,
眼圧下降
,
副作用
Keyword:
プロスタグランジン関連/β遮断配合点眼薬
,
炭酸脱水酵素阻害/β遮断配合点眼薬
,
緑内障点眼薬処方パターン
,
眼圧下降
,
副作用
pp.1491-1495
発行日 2018年11月5日
Published Date 2018/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000939
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緑内障配合点眼薬とは,眼圧下降作用を有する2成分がひとつのボトル内に含まれる緑内障点眼薬である。日本では2010年4月にラタノプロストとチモロールマレイン酸塩を含有するラタノプロスト/チモロール配合点眼薬(ザラカムⓇ)が最初に使用可能となった。現在(2018年8月)までにプロスタグランジン関連/β遮断(以下,PG/β)配合点眼薬が4種類,炭酸脱水酵素阻害/β遮断(以下CAI/β)配合点眼薬が2種類使用可能となっている(表1)。また,2017年からはラタノプロスト/チモロール配合点眼薬,2018年6月からはドルゾラミド/チモロール配合点眼薬の後発医薬品が導入された。海外ではドルゾラミド/チモロール配合点眼薬は既に1998年から使用可能で,日本での導入は10年以上遅れている。また,海外ではβ遮断点眼薬を含まない配合点眼薬(ブリンゾラミド/ブリモニジン配合点眼薬)も使用可能となっており,今後日本への導入が期待される。
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