Ⅰ.主訴からみた診断の進め方
16 眼の乾燥感/異物感
柿栖 康二
1
,
堀 裕一
1
1東邦大学医療センター大森病院眼科
pp.1061-1065
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000827
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乾燥感/異物感は主に眼表面の炎症や上皮障害で生じる自覚症状であり,日常診療において遭遇することが多い主訴である。患者の主訴に一致する明らかな異常所見や異物などがあれば診断は容易だが,自覚症状と診察所見が一致しない場合や異物がない場合も多く,診断に苦慮することも少なくない。また疼痛や掻痒感など他の症状を伴っている場合や,全身の既往歴や常用薬が診断の決め手となる場合もあり,しっかりと問診をすることが重要である。
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