特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来における診断のポイント—私はこうしている
主訴からみた疾患
異物感
松原 正男
1
Masao Matsobara
1
1東京共済病院眼科
pp.1494-1495
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210974
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異物感は主訴として多いものの一つである。眼表層部の軽度な異常によって生じ,主として眼瞼,結膜及び角膜に原因のあることが多い。異物感として表現されていることには乾燥感,疲労感などがふくまれていることがある。電気性眼炎や異物など病歴から推測のつく場合や,充血,眼脂など結膜炎症状の強い場合も診断は容易である。しかし,所見に乏しく診断の困難なことがあり,そのため,いつから,どのような時に,一日の中でどのような状況で,など詳細に問診を行い,丹念に診察の手順を踏むことが正しい診断へつながる。
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