特集 原発閉塞隅角症/緑内障─その対処法─
2.レーザー虹彩切開術の適応
山本 哲也
1
,
澤田 明
1
1岐阜大学大学院医学系研究科眼科学
キーワード:
原発閉塞隅角症
,
原発閉塞隅角緑内障
,
レーザー虹彩切開術
,
適応
Keyword:
原発閉塞隅角症
,
原発閉塞隅角緑内障
,
レーザー虹彩切開術
,
適応
pp.213-218
発行日 2018年3月5日
Published Date 2018/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000582
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
原発閉塞隅角症/原発閉塞隅角緑内障に対してレーザー虹彩切開術が一般化したのはAbrahamによりレーザー虹彩切開術専用コンタクトレンズが開発(AAO ポスター,1979)されて以降である1)。日本における報告は白土ら(1982)2)を嚆矢とする。その後,日本人の厚みのある茶褐色の虹彩に対してもアルゴンレーザーによりほぼ100%の穿孔を可能とする照射条件の検討が進められた。さらに,Nd:YAG レーザーの普及により現在のNd:YAG レーザーを用いたレーザー虹彩切開術,あるいはそれに熱レーザーの予備照射を加える術式が標準とされている。本年刊行された緑内障診療ガイドライン第4 版3)においてもレーザー虹彩切開術は原発閉塞隅角症/原発閉塞隅角緑内障に対するエビデンスが高く,また,強く推奨される治療法と記載されている。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.