特集 原発閉塞隅角病(PACD)診療のアップデート
4 原発閉塞隅角病の治療:適応を含めて
吉水 聡
1
1神戸市立神戸アイセンター病院(兵庫県)
キーワード:
原発閉塞隅角病
,
隅角
,
レーザー虹彩切開術
,
白内障手術
,
急性閉塞隅角緑内障
Keyword:
原発閉塞隅角病
,
隅角
,
レーザー虹彩切開術
,
白内障手術
,
急性閉塞隅角緑内障
pp.317-321
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004115
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原発閉塞隅角緑内障(近年,前駆病変を含めてprimary angle closure disease:PACDと表記されることが多くなっている)は,本邦を含む東アジアで失明の大きな原因となる疾患である。緑内障診療ガイドライン第5版1)では治療総論において,「治療できる原因があれば原因治療」が原則と述べられている。PACDは原発開放隅角緑内障(POAG)と異なり,適切な時期に適切な治療ができれば多くの症例で事実上の根治に持ち込み得る病型であることから,「早期発見・早期治療」が非常に重要となる。そのため,PACDの診断・治療の第一歩は,まず加療を必要とする隅角閉塞の存在を適切に認識することにある。

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