綜説
黄斑円孔手術後の体位制限
山下 敏史
1
1鹿児島大学医学部眼科
キーワード:
黄斑円孔
,
ガス下OCT
,
術後の体位制限
,
Inverted ILM Flap Technique
Keyword:
黄斑円孔
,
ガス下OCT
,
術後の体位制限
,
Inverted ILM Flap Technique
pp.157-160
発行日 2018年2月5日
Published Date 2018/2/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000568
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黄斑円孔(macular hole)は,中心窩に円孔を生じる疾患であり,視力低下や,歪視・変視といった症状を起こす。そのほとんどが特発性であり,50〜70 歳代に好発し,女性にやや多いとされている。特発性黄斑円孔の病因について,1988 年にGass が接線方向の硝子体牽引という概念と円孔形成過程を報告1),1996 年に岸(Kishi)らが後部硝子体皮質前ポケットの存在と後部硝子体皮質の中心窩への前後方向の硝子体牽引も要因であることを報告した2)。加齢による網膜硝子体界面の構造変化が発症メカニズムであることがわかっているが,今も予防法は存在しない。
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