臨床報告
Colletotrichum gloeosporioides複合種およびCandida glabrataによる重複感染を生じた角膜真菌症の1例
山田 渉
1
,
管野 宏昭
2
,
山田 博基
1
,
村田 一弘
1
,
浅野 裕子
3
,
望月 清文
2
,
槇村 浩一
4
1大垣市民病院眼科(大垣市)
2岐阜大学医学部附属病院眼科
3大垣市民病院細菌検査室(大垣市)
4帝京大学医療共通教育センター
キーワード:
角膜真菌症
,
Colletotrichum gloeosporioides 複合種
,
Candida glabrata
,
ボリコナゾール
,
マトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型質量分析
Keyword:
角膜真菌症
,
Colletotrichum gloeosporioides 複合種
,
Candida glabrata
,
ボリコナゾール
,
マトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型質量分析
pp.87-93
発行日 2018年1月5日
Published Date 2018/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000542
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角膜真菌症の主な原因真菌として,糸状菌ではFusarium 属あるいはAspergillus 属が,酵母様真菌ではCandida 属が挙げられる1)2)。多くは単独感染として発症するが,細菌と真菌との重複感染もまれながら散見される3)〜6)。一方,原因微生物の同定は通常,形態学的,生化学的性状あるいはDNA の塩基配列に基づき行われるが,近年質量分析の技術を用いた新しい同定法が注目され日常検査として活用されつつある7)。真菌では酵母様真菌,特にCandida 属やCryptococcus 属において正確な同定が可能とされる8)9)。
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