特集 治療方針からみた角膜ジストロフィ
4.全層角膜移植術
重安 千花
1
,
山田 昌和
1
1杏林大学医学部眼科学教室
キーワード:
角膜ジストロフィ
,
全層角膜移植術
,
斑状角膜ジストロフィ
,
Fuchs角膜内皮ジストロフィ
Keyword:
角膜ジストロフィ
,
全層角膜移植術
,
斑状角膜ジストロフィ
,
Fuchs角膜内皮ジストロフィ
pp.789-795
発行日 2017年8月5日
Published Date 2017/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000092
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角膜ジストロフィは,角膜移植術後に混濁の再発がみられる可能性に加え,術式の安全性より角膜パーツ移植が主流になった昨今,全層角膜移植術の適応症例は減少したが,角膜実質および角膜内皮の障害をともに伴う症例には第一選択の術式である。また白内障を合併している症例では,本来は二期的な手術が望ましいものの,状況により全層角膜移植術とともに水晶体再建術を同時に行う症例にも遭遇する。本稿では,角膜ジストロフィにおける全層角膜移植術の基本的な適応症例について述べていきたい。なお,同病名であっても,角膜ジストロフィは混濁の程度に幅があるため,角膜移植の術式は個々の症例で異なることにご留意いただきたい。
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