症例
気腫性腎盂腎炎に対してCTガイド下経皮的ドレナージが奏効した1例
山西 伴明
1
,
仰木 健太
,
西森 美貴
,
吉松 梨香
,
田村 泰治
,
山上 卓士
,
辛島 尚
,
井上 啓史
1高知大学 医学部放射線医学教室
キーワード:
ドレナージ
,
大腸菌感染症
,
吸収性ゼラチンスポンジ
,
X線透視検査
,
インターベンショナルラジオグラフィー
,
気腫
,
術後合併症
,
腎盂腎炎
,
塞栓術
,
貧血
,
Meropenem
,
腎出血
,
腹部CT
Keyword:
Anemia
,
Embolization, Therapeutic
,
Emphysema
,
Drainage
,
Fluoroscopy
,
Gelatin Sponge, Absorbable
,
Escherichia coli Infections
,
Postoperative Complications
,
Pyelonephritis
,
Radiography, Interventional
,
Meropenem
pp.729-733
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017260621
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45歳女。観光中に突然の意識障害を生じて救急搬送された。精査にて糖尿病無治療、右側気腫性腎盂腎炎(Huang分類class 3B、Wan分類Type I)、敗血症性ショックと診断され、当院転院時には播種性血管内凝固症候群、腎不全、呼吸状態の悪化を認め、人工呼吸管理、持続血液透析濾過法、抗生剤投与、トロンボモデュリンアルファ、免疫グロブリン製剤投与、両側尿管ステント留置を行うも炎症の改善は得られなかった。全身状態不良のため、緊急的に右気腫性腎盂腎炎に対してCTガイド下経皮的ドレナージを行い、少量のガス、排液が得られたのみであったが、感染および循環動態の改善傾向が得られ、腎摘出術を回避できた。また、経過中に腎出血を生じたが、腎動脈下極枝を選択的に塞栓して止血できた。
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