症例
AMPLATZER Vascular Plug 4を用いた動脈塞栓術後に再開通を認めた外傷性腎損傷の1例
木村 隆誉
1
,
大内 泰文
,
矢田 晋作
,
遠藤 雅之
,
松本 顕佑
,
小谷 美香
,
小川 敏英
1鳥取大学 医学部病態解析医学講座画像診断治療学分野
キーワード:
Enbucrilate
,
血管造影
,
再発
,
腎動脈
,
塞栓術
,
動脈瘤-偽性
,
血管系外傷
,
コイル
,
腎外傷
,
腹部CT
Keyword:
Angiography
,
Embolization, Therapeutic
,
Enbucrilate
,
Recurrence
,
Renal Artery
,
Aneurysm, False
,
Vascular System Injuries
pp.483-488
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017202882
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40歳代男。意識障害を主訴とした。CT、血管造影にて日本臓器外傷学会分類2008でIIIb型の右腎損傷、右腎動脈背側枝起始部破綻と同部位の仮性動脈瘤形成およびextravasation(EV)、上極枝のEVを認め、右腎動脈本幹径は4.2mmであった。動脈塞栓(TAE)を行うも術後23日目に仮性動脈瘤破裂をきたし、血管造影にて破綻部の再開通とEVを認め、径4.0mmの右腎動脈本幹に6mm径のAMPLATZER Vascular Plug(AVP)4を用いて塞栓した。2回目TAE後のCTでは右腎動脈本幹径は4.5mmと回復し、良好な血栓閉塞が得られたにもかかわらず、下極枝の再開通を認め、再開通の原因として血管攣縮の解除による血管径の回復、側副血行路形成による血流改変が推測された。
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