症例
十二指腸と瘻孔を形成した感染性腎動脈瘤に対してNBCAによる塞栓術を施行した1例
伊藤 賢三
1
,
佐々木 克巳
,
山口 史朗
,
廣吉 俊弥
,
山砥 茂也
1地域医療機能推進機構下関医療センター 放射線科
キーワード:
Enbucrilate
,
エチヨード化油
,
下血
,
血管造影
,
血管瘻
,
十二指腸疾患
,
塞栓術
,
腸瘻
,
動脈瘤-感染性
,
尿路感染症
,
腎動脈瘤
,
腹部CT
Keyword:
Aneurysm, Infected
,
Angiography
,
Duodenal Diseases
,
Embolization, Therapeutic
,
Enbucrilate
,
Intestinal Fistula
,
Melena
,
Urinary Tract Infections
,
Vascular Fistula
,
Ethiodized Oil
pp.607-611
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016265152
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89歳女。吐血、血圧低下を主訴とした。脳梗塞後遺症があり、下血のため入院中であったが、吐血をきたしてショック状態となった。入院時の単純CTでは右腎、膵鉤部、十二指腸に接する腫瘍(3cm大)を認め、吐血時の造影CTで一部血栓化した右腎動脈瘤であることが確認された。緊急血管造影を行ったところ、右腎下極の区域動脈からの造影で緩徐に造影される瘤と十二指腸との瘻孔を認めた。区域動脈へのコイル留置は困難と考えられたため、NBCAによる塞栓術を行った。塞栓術後の造影CTでは瘤内に良好なlipiodol集積がみられ、その後も再出血を認めなかった。
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