膵癌の最新治療 Borderline resectable膵癌と術前化学療法
Resectable/borderline resectable膵癌に対するhigh volume centerの取り組み Borderline resectable膵癌に対する術前治療
元井 冬彦
1
,
岡田 良
,
川口 桂
,
益田 邦洋
,
石田 晶玄
,
薮内 伸一
,
深瀬 耕二
,
水間 正道
,
坂田 直昭
,
大塚 英郎
,
森川 孝則
,
林 洋毅
,
中川 圭
,
岡田 恭穂
,
吉田 寛
,
内藤 剛
,
片寄 友
,
江川 新一
,
海野 倫明
1東北大学 消化器外科学
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
後向き研究
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
Kaplan-Meier法
,
放射線化学療法
,
GS Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
,
Neoadjuvant Therapy
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Chemoradiotherapy
pp.517-522
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015211906
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Borderline resectable(BR)膵癌とは,癌遺残のない切除(R0切除)が困難である術前状態を示すものであるが,その定義はまだ収斂していない.当科で切除を企図した312例のBR膵癌を対象に,intention-to-treat(ITT)解析とper protocol解析で,術前治療の意義と最適な治療法探索を行った.術前治療群はより進行した対象を含んでいたが,ITT解析で有意に生存期間が長く,治療法として化学放射線療法,GS併用療法で生存期間が長い傾向を認めた.今後,共通の定義で比較試験を行い,有効性を検証すべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2015