症例
鼠径ヘルニア偽還納の1例
原田 太平
1
,
北村 弘樹
,
植田 宏治
,
斎藤 誠
1屋島総合病院 放射線科
キーワード:
開腹術
,
鼠径ヘルニア
,
腸閉塞
,
腹膜腔
,
嵌頓
,
小腸疾患
,
ヘルニア縫合術
,
腹部CT
,
ヘルニア嚢
Keyword:
Hernia, Inguinal
,
Intestinal Obstruction
,
Laparotomy
,
Peritoneal Cavity
,
Herniorrhaphy
pp.613-616
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016265153
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71歳男。腹痛、嘔吐を主訴とした。左鼠径部の腫脹と強い疼痛、嘔吐が出現し、翌日には腫脹と疼痛は改善したが、嘔吐が継続するため、紹介受診した。腹部単純CTでは拡張した小腸ループが描出され、左鼠径部にはヘルニア門のバンドと思われるリング状の高吸収域と球状のclosed loopを認め、鼠径ヘルニア偽還納もしくは何らかの内ヘルニアと診断して手術を行った。術中所見では膀胱の左側で腹膜前腔に存在するヘルニア嚢に小腸が嵌頓しており、左鼠径ヘルニア偽還納と診断して鼠径輪を切開し、嵌頓解除後にヘルニア門を全周切開して腹膜を縫合閉鎖した。
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