乳癌治療の最前線
外科療法の現況と展望 乳房再建 人工物による乳房再建
岩平 佳子
1
1ブレストサージャリークリニック
キーワード:
血腫
,
組織エキスパンダー
,
乳房形成術
,
乳房腫瘍
,
乳房切除術
,
乳房インプラント
,
術後感染症
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Hematoma
,
Mastectomy
,
Tissue Expansion Devices
,
Mammaplasty
,
Breast Implants
pp.1173-1178
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009362352
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乳癌手術の縮小化に伴い人工物による乳房再建の需要が増加している。本法はほかの部位に新たな瘢痕をつくらず、患者の肉体的負担も軽い。また術者側も特別な技術を要さず、乳癌手術と同時に行っても手術時間が極端に延長することもない。しかし整容的に対称的な再建乳房を得るためには、ティッシュ・エキスパンダーやソフトコヒーシブシリコンインプラント(ともにアラガン社)といった人工物を正しく選択する必要がある。それには健側乳房の幅、高さ、厚みを計測し、乳房切除術後の残存組織量を把握してそれらに合致したものを選択することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009