特集 角化症・炎症性角化症
アダリムマブからウステキヌマブ、アダリムマブへとスイッチした関節症性乾癬の1例 血清CRP値の長期観察を含めて
高村 さおり
1
,
高橋 彩
,
井上 有美子
,
寺木 祐一
1埼玉医科大学総合医療センター 皮膚科
キーワード:
C-Reactive Protein
,
関節炎-乾癬性
,
足関節
,
関節痛
,
Adalimumab
,
Ustekinumab
Keyword:
Ustekinumab
,
Adalimumab
,
Ankle Joint
,
C-Reactive Protein
,
Arthritis, Psoriatic
,
Arthralgia
pp.447-449
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017233470
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56歳男性。15年前に関節症性乾癬を発症し、リウマチ内科にてインフリキシマブによる治療が行われていたが、二次無効でアダリムマブに変更となった。アダリムマブ投与後約5年間、関節症状は寛解状態であったが、皮疹に対する効果が不十分であったため、今回、ウステキヌマブによる治療目的に当科へ依頼となった。ウステキヌマブ投与を開始し、皮疹と関節痛は軽快傾向にあったが、関節症状が再燃したため、再度アダリムマブに変更したところ、関節痛は速やかに改善した。血清CRP値を経時的に測定したところ、血清CRP値は関節症状の改善時に陰性化していたが、乾癬の皮膚症状とは必ずしも平行せず、血清CRP値は関節症状の治療効果に有用な指標となる可能性が示唆された。
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