特集 乾癬-2017
臨床例
関節症性乾癬に続発した反応性アミロイドーシス
広瀬 憲志
1
,
宮本 千暁
,
松立 吉弘
,
久保 宜明
,
谷口 達哉
,
坂東 良美
1沖浜皮フ科クリニック
キーワード:
Serum Amyloid A Protein
,
関節炎-乾癬性
,
血栓症
,
下痢
,
大動脈弁閉鎖不全症
,
腸間膜血管閉塞症
,
アミロイドーシス
,
HLA-B27抗原
,
上腸間膜動脈
,
致死的転帰
,
Adalimumab
,
腸間膜虚血
Keyword:
Adalimumab
,
Serum Amyloid A Protein
,
Amyloidosis
,
Aortic Valve Insufficiency
,
Diarrhea
,
Mesenteric Vascular Occlusion
,
Thrombosis
,
HLA-B27 Antigen
,
Arthritis, Psoriatic
,
Fatal Outcome
,
Mesenteric Artery, Superior
,
Mesenteric Ischemia
pp.1291-1294
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018134054
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<症例のポイント>自験例は末梢および体軸に関節炎の及ぶ重症の関節症性乾癬(PsA)で、疾患活動をコントロールすることに非常に難渋してきた。発症20年後、難治性の腹痛・下痢を生じた。血清アミロイドA蛋白(SAA)の上昇、大腸粘膜生検組織でアミロイド沈着がみられたことから、PsAに続発したAAアミロイドーシスと診断した。アダリムマブの投与を行ったが、腸間膜動脈血栓症により死亡した。まれではあるが、重症のPsAはAAアミロイドーシスの可能性を念頭に置くことが重要である。
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