症例
両側乳房の豊胸術後に生じた右腋窩副乳癌の1例
鈴木 英子
1
,
重野 和彦
,
門脇 正美
,
今門 純久
1日本赤十字社医療センター 皮膚科
キーワード:
腋窩
,
術後期
,
乳房腫瘍
,
乳房切除術
,
免疫組織化学
,
リンパ節郭清
,
豊胸術
,
胸部CT
,
副乳房
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Axilla
,
Mastectomy
,
Immunohistochemistry
,
Lymph Node Excision
,
Postoperative Period
,
Breast Implantation
pp.237-240
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215733
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44歳女性。右腋窩に小指頭大の皮下腫瘤を自覚し、徐々に増大傾向を示したため、はじめ乳腺外科へ受診となったが、穿刺吸引細胞診が悪性であったため、精査加療目的で皮膚科へ紹介となった。初診時、右腋窩に下床との可動性が不良な小指頭大の硬い皮下腫瘤を認めた。胸部造影CTでは右腋窩に12mm大の結節を認めた。初診10日後に右腋窩部より皮下腫瘤の全摘術を施行した。病理組織学的に右腋窩副乳癌と診断され、他院乳腺外科で腫瘤周囲の追加切除と右腋窩郭清術を受けた。8ヵ月経過現在、局所再発や転移はみられていない。
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