特集 膠原病
皮疹を契機に診断し得た小児皮膚筋炎の1例
吉田 杏子
1
,
青木 見佳子
,
稲毛 康司
,
室 慶直
,
落合 豊子
1日本大学医学部附属病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
紅斑
,
経口投与
,
皮膚筋炎
,
直接蛍光抗体法
Keyword:
Administration, Oral
,
Dermatomyositis
,
Erythema
,
Prednisolone
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
pp.173-176
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215721
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3歳女児。両頬部と耳介に凍瘡様の皮疹が出現し近医を受診、外用薬を処方され、皮疹は一度消退したが、再び同部位に皮疹が出現したため、精査加療目的で紹介となった。初診時、指背にGottron丘疹、手指と足趾に爪囲紅斑、手指関節に腫脹、肘頭に紅色丘疹を認めた。その特異的な皮疹と筋力低下所見、血中アルドラーゼ値の上昇、病理組織学的所見から皮膚筋炎と診断し、プレドニゾロンの内服を開始したところ、開始1ヵ月後には皮疹や筋症状が消失した。治療開始から4年後の現在、皮下石灰化、関節拘縮、間質性肺炎、消化管潰瘍などの出現はみられない。
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