症例
結節性痒疹様皮疹が先行し汗疱様皮疹を伴った結節性類天疱瘡の2例
松岡 保子
1
,
安齋 眞一
,
荻田 あづさ
,
松田 秀則
,
篠原 理恵
,
大橋 実奈
,
亦野 蓉子
,
佐伯 秀久
1日本医科大学附属病院 皮膚科
キーワード:
IgG
,
Prednisolone
,
湿疹-汗疱状
,
紫外線療法
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
副腎皮質ホルモン
,
補体C3
,
発疹
,
類天疱瘡-水疱性
,
間接蛍光抗体法
,
直接蛍光抗体法
,
結節性痒疹
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Cutaneous
,
Adrenal Cortex Hormones
,
Complement C3
,
Drug Therapy, Combination
,
Exanthema
,
Immunoglobulin G
,
Eczema, Dyshidrotic
,
Pemphigoid, Bullous
,
Prednisolone
,
Ultraviolet Therapy
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
,
Fluorescent Antibody Technique, Indirect
pp.1533-1536
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404563
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症例1は84歳男で、数年前より結節性痒疹の診断で他院にて通院加療していたが、治療抵抗性のため紹介された。経過中、両足に激烈な痛みを伴う汗疱様皮疹が出現した。体幹の結節と足底の水疱より生検した結果、蛍光抗体直接法では基底膜部に線状にC3の沈着、蛍光抗体関節法では基底膜部領域でIgG抗体が160倍で陽性であり、結節性類天疱瘡と診断した。症例2は74歳男で、半年前より改善しないそう痒があり、徐々に結節性痒疹様皮疹が出現し、その後手足に汗疱様皮疹を伴った。抗BP180NC16A抗体142U/mlと高値であり、結節性類天疱瘡と診断した。両症例ともプレドニゾロン(PSL)25mg/日内服と副腎皮質ステロイド剤外用を併用し、現在はPSL 3~9mg/日で良好な経過である。
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