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Volume 59, Issue 2 （February 2017）

皮膚科の臨床 59巻2号（2017年2月発行）

特集膠原病

典型的な皮疹から診断した急速進行性間質性肺炎合併抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎の1例藤澤彩乃 ¹ , 岡本芳伸 , 井波真矢子 , 氏野由理 , 澤田知佐 , 木村浩 , 松下貴史 , 濱口儒人 , 竹原和彦 , 中村聡 ¹金沢大学附属病院皮膚科キーワード： Cyclophosphamide , ELISA , IgG , Prednisolone , 多剤併用療法 , 経口投与 , 皮膚筋炎 , Tacrolimus , 大量薬物療法 , パルス療法(薬物療法) , 丘疹 , 静脈内投与 , 肺炎-間質性 , 免疫沈降反応 , 静脈内注入 , 胸部CT , IFIH1 Interferon-Induced Helicase Keyword: Interferon-Induced Helicase, IFIH1 , Administration, Oral , Cyclophosphamide , Enzyme-Linked Immunosorbent Assay , Drug Therapy, Combination , Dermatomyositis , Infusions, Intravenous , Immunoglobulin G , Prednisolone , Tacrolimus , Lung Diseases, Interstitial , Pulse Therapy, Drug , Immunoprecipitation , Administration, Intravenous pp.158-162

発行日 2017年2月1日 Published Date 2017/2/1

DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215718

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文献概要
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64歳男性。両手指の紅斑が出現し近医を受診、手湿疹としてステロイド外用薬や保湿剤による加療を受けるも改善せず、その後、両手の関節痛、発熱が出現したため精査加療目的で紹介となった。入院時、鼻翼周囲や両耳介、側頭部、臀部の紅斑ほか、両手指のGottron丘疹、逆Gottron丘疹、爪囲の角化性紅斑を認めた。また、胸部CTでは両側肺野に斑状のすりガラス様陰影、左下葉にreversed halo signを認め、動脈血中の酸素濃度が低下していた。皮疹と呼吸器症状から急速進行性間質性肺炎に合併する抗MDA5抗体陽性の皮膚筋炎が疑われ、プレドニゾロン、タクロリムス、シクロホスファミドパルス療法を開始した。治療により皮疹や関節痛、間質性肺炎は改善し、入院150日後に軽快退院となった。