特集 膠原病
全身性エリテマトーデスの兄弟例
半田 梓
1
,
松浦 大輔
,
飯塚 芳一
,
井汲 菜摘
,
白岩 秀隆
,
北村 登
,
武井 正美
,
落合 豊子
1日本大学医学部附属病院 皮膚科
キーワード:
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
血統
,
エリテマトーデス-全身性
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
日光
,
腎炎-ループス
,
Tacrolimus
,
パルス療法(薬物療法)
,
きょうだい
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Therapy, Combination
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Lupus Nephritis
,
Methylprednisolone
,
Pedigree
,
Prednisolone
,
Sunlight
,
Tacrolimus
,
Pulse Therapy, Drug
,
Siblings
pp.177-181
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215722
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症例1(19歳男性、兄)。日光照射後に顔面の環状紅斑、体幹の鱗屑を付す乾癬様皮疹が多発したため受診となった。SLICC分類基準2012より亜急性皮膚テリテマトーデス型皮疹を伴う全身性エリテマトーデス(SLE)と診断し、活動性を示すSLEDAIhが7点で中等度の活動性と判断した。プレドニゾロン(PSL)内服を開始したところ、治療開始3年経過現在、紅斑は軽快している。症例2(17歳男性、弟)。兄の発症に9ヵ月遅れて、日光照射後に発熱、関節痛、顔面の蝶形紅斑が出現し、受診となった。SLICC分類2012よりSLEと診断し、SLEDAIは24点で高度の活動性がみられ、ループス腎炎の併発を認めたため、ステロイドパルス療法を施行した。治療開始2年経過現在、PSLとタクロリムスを内服中である。
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