特集 代謝異常症・沈着症
足背潰瘍から診断に至った本態性クリオグロブリン血症の1例
江上 将平
1
,
熊谷 宜子
,
横山 知明
,
杉浦 丹
1静岡市立清水病院 皮膚科
キーワード:
Cryoglobulins
,
Steroids
,
クリオグロブリン血症
,
生検
,
経口投与
,
足部潰瘍
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Cryoglobulinemia
,
Cryoglobulins
,
Steroids
,
Foot Ulcer
pp.305-308
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017200144
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86歳女性。1ヵ月前より左足背に紅斑が出現し近医を受診、虫刺症としてステロイド外用を受けるも徐々に潰瘍化したため紹介となった。初診時、発熱、全身倦怠感および左足関節部に米粒大までの数個の紫斑と、左足背に疼痛を伴う拇指頭大の中央に潰瘍を呈した単発の紫斑がみられた。病理組織学的所見・血液検査結果から本態性クリオグロブリン血症と診断され、ステロイドの内服を開始したところ、速やかに症状は改善した。病変部は分層植皮術を行い、生着が得られた。
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