特集 皮膚真菌症(7)
臨床例
Trichophyton rubrumによる白癬性毛瘡
比留間 翠
1
,
町田 裕子
,
貞政 裕子
,
舟串 直子
,
比留間 政太郎
,
池田 志斈
1順天堂大学 医学部皮膚科学・アレルギー学教室
キーワード:
鑑別診断
,
経口投与
,
白癬
,
皮膚疾患-顔面
,
毛包炎
,
Terbinafine
,
Trichophyton rubrum
Keyword:
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Folliculitis
,
Facial Dermatoses
,
Tinea
,
Terbinafine
pp.1033-1036
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014102879
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<症例のポイント>白癬性毛瘡は、須毛部(ヒゲ)の炎症性白癬である。本邦では、男性の上口唇部に多く、Trichophyton rubrumによるものが一番多い。臨床像は、毛包性膿疱~浸潤性局面、ケリオン形成など時期により多様な症状をとる。ヒゲは脱落し易抜毛性である。鑑別疾患として、尋常性毛瘡、カンジタ性毛瘡、癰、単純性疱疹などがあげられる。自験例はまれであり、誤診をしないように直接鏡検をすることが大切である。
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