症例
滞日東ティモール人にみられた多菌型ハンセン病の1例
水野 雄貴
1
,
伊藤 満
,
周 円
,
中山 麻美
,
山内 雅裕
,
石井 則久
,
清島 真理子
1岐阜大学 皮膚科
キーワード:
Clofazimine
,
Dapsone
,
Mycobacterium leprae
,
PCR法
,
Rifampicin
,
生検
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
外国人
,
東ティモール
,
Hansen病-多菌型
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Dapsone
,
Clofazimine
,
Drug Therapy, Combination
,
Mycobacterium leprae
,
Rifampin
,
Polymerase Chain Reaction
,
Timor-Leste
,
Leprosy, Multibacillary
pp.2027-2031
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017129399
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39歳男性。東ティモール人で、来日後に発熱や嘔気ほか、両下肢疼痛、顔面・四肢の赤褐色斑が出現した。初診時、両頬・手関節や前腕に圧痛を伴わない3cm大までの境界明瞭な赤褐色紅斑が多発し、背部や両下肢には軽度鱗屑を伴った雀卵大の褐色斑が数ヶ所みられた。病理組織・免疫組織学的所見およびPCR法より、2型らい反応を伴った多菌型ハンセン病と診断された。WHOの多剤併用療法に従い、リファンピシン、ジアフェニルスルホン、クロファジミン内服による治療を開始したが、患者は東ティモールの医療機関での継続加療を希望したため、内服開始2日後に帰国した。
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