症例
パニツムマブ投与中に生じた汎発性膿痂疹の1例
松島 由明
1
,
欠田 成人
,
尾本 陽一
,
波部 幸司
,
山中 恵一
,
水谷 仁
1三重大学医学部附属病院 皮膚科
キーワード:
Cefazolin
,
Prednisolone
,
Staphylococcus aureus
,
S状結腸腫瘍
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
膿痂疹
,
ブドウ球菌感染症
,
細菌培養
,
Panitumumab
,
静脈内注入
,
Terra-Cortril
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Cutaneous
,
Cefazolin
,
Drug Therapy, Combination
,
Impetigo
,
Infusions, Intravenous
,
Prednisolone
,
Staphylococcal Infections
,
Staphylococcus aureus
,
Sigmoid Neoplasms
,
Hydrocortisone, Oxytetracycline Drug Combination
,
Panitumumab
pp.2017-2020
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017129397
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70歳男性。S状結腸癌多発転移に対してパニツムマブ、イリノテカン塩酸塩による化学療法中であったが、治療開始4週後より顔面にざ瘡様皮疹が出現した。翌日には両下腿と上肢に皮疹が拡大し、ステロイド軟膏外用を行うも皮疹は改善せず、紹介となった。入院時、躯幹や四肢に鵞卵大までの鱗屑、びらん、弛緩性水疱と一部膿疱を伴う紅斑が融合し、播種状に散在していた。足背びらん創面よりMSSAが検出され、臨床経過および検査所見より膿痂疹と診断された。プレドニゾロン内服とセファゾリンナトリウムの点滴投与を開始したところ、皮疹は軽快し、第11病日目に退院となった。
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