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陰茎部の結節に対してダーモスコピーが診断に有用であった基底細胞癌の1例
相澤 紀江
1
,
木曽 真弘
,
菊池 荘太
,
吉田 寿斗志
,
福地 修
1東京慈恵会医科大学附属柏病院 皮膚科
キーワード:
陰茎腫瘍
,
基底細胞腫
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
皮膚鏡検査
,
皮膚外科
Keyword:
Carcinoma, Basal Cell
,
Immunohistochemistry
,
Penile Neoplasms
,
Skin Neoplasms
,
Dermoscopy
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.130-131
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017115837
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68歳男。陰茎部結節を主訴とした。約5年前より自覚していた陰茎部の結節が増大傾向を示し、受診時には陰茎部背側に一部びらんを伴い、黒色〜灰白色調を混ずる淡紅色結節(20×19×20mm大)を認めた。ダーモスコピー所見ではArborizing vessels、large blue gray ovoid nests、shiny white areasを認め、基底細胞癌(BCC)が最も疑われたが、悪性黒色腫も完全否定できず、辺縁より5mm離して切除した。病理組織学的所見では表皮直下から真皮にかけて好塩基性細胞の胞巣状増殖を認め、胞巣の辺縁では好塩基性細胞が索状に配列し、一部で間質との間に裂隙を形成していた。以上より、臨床型は結節潰瘍型、組織型は充実型のBCCと診断した。
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