症例
血小板減少型マムシ咬傷の1例
松田 佳歩
1
,
古川 雅英
,
鍋田 祐介
,
岡本 修
1大分岡病院 形成外科
キーワード:
Antivenins
,
Cefazolin
,
血小板減少症
,
治療的洗浄
,
ヘビ咬傷
,
多剤併用療法
,
破傷風トキソイド
,
マムシ属
,
Cepharanthine
,
Ringer's Lactate
Keyword:
Antivenins
,
Cefazolin
,
Drug Therapy, Combination
,
Therapeutic Irrigation
,
Tetanus Toxoid
,
Thrombocytopenia
,
Snake Bites
,
Agkistrodon
,
Cepharanthine
,
Ringer's Lactate
pp.1898-1901
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017081164
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75歳女。左足の腫脹と疼痛を主訴とした。自宅の倉庫で左足をマムシに咬まれ、直ちに応急処置を施して受傷約30分後に受診した。左足背に2ヶ所の持続的な出血を伴う牙痕と、左足関節までの紫褐色調の腫脹、熱感を認め、臨床検査所見では血小板が低下していたため、マムシ咬傷Grade IIIと診断した。刺咬30分後の採血でPlt 3.5×104/μlであったことから、マムシ毒による直接作用と判断して乾燥まむしウマ抗毒素(抗血清)を投与したところ、抗血清投与3時間後の再検査ではPlt 14.5×104/μlと速やかに改善し、WBCが微増していた以外の異常はなかった。
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