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皮膚症状から診断に至ったchurg-Strauss症候群の1例
川島 遥
1
,
石井 賢太郎
,
吉田 亜希
,
林 伸和
,
澤 直樹
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 皮膚科
キーワード:
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
Prednisolone
,
紅斑
,
紫斑病
,
経口投与
,
皮膚疾患-下肢
Keyword:
Administration, Oral
,
Erythema
,
Leg Dermatoses
,
Purpura
,
Prednisolone
,
Churg-Strauss Syndrome
pp.1772-1773
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077905
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36歳男性。1ヵ月前より右足背から下腿にかけて発赤や熱感、腫脹が生じ前医を受診、蜂窩織炎の診断で抗菌薬の投与を受けるも改善せず、精査加療目的で著者らの施設へ紹介となった。初診時、右下腿には前医と同じく発赤と腫脹、不整形の紫斑もみられた。また、右足底には血疱と紅斑がみられた。以上、これらの所見に加え、本症例は気管支喘息の先行と末梢血好酸球増加ほか、慢性副鼻腔炎、多発単神経炎、皮膚症状を伴い、病理組織学的所見でも好酸球の浸潤が認められたことから、Churg-Strauss症候群と診断された。治療としてプレドニゾロンの内服を開始したところ、約1週間で好酸球とIgEは正常範囲内となり、約2週間で皮疹は消退、しびれも軽快した。治療開始から4ヵ月経過現在、症状の再燃は認められていない。
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