症例
マダニ刺咬症の幼児例と咬着場所でのマダニ生息調査
前田 学
1
,
角坂 照貴
1新生会八幡病院 皮膚科
キーワード:
頭皮疾患
,
マダニ属
,
生態系
,
マダニ咬傷
,
皮膚外科
Keyword:
Scalp Dermatoses
,
Ecosystem
,
Ixodes
,
Dermatologic Surgical Procedures
,
Tick Bites
pp.1579-1582
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404573
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1歳5ヵ月男児。右後頭部の小結節を主訴とした。数日前にK村の家畜飼育センターでヤギやウサギ、ニワトリを見学して数時間過ごしていた。半米粒大の小結節に8本足を認め、マダニ刺咬症と診断し、局所麻酔下に径3.5mm生検トレパンで虫体を皮膚とともに亜全摘した。虫体はヒトツトゲマダニ雌成虫と同定し、1週間抗菌薬を投与した。数日後、海抜300m級のK村において旗ずり法でヤギ小屋付近のマダニ生息調査を行ったところ、山際2ヶ所からフタトゲチマダニ若虫とヒゲナガチマダニ雄を各1匹採取した。
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