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特異な臨床所見を呈したエクリン汗孔腫の1例
大原 香子
1
1大原医院
キーワード:
汗腺腫瘍
,
膝
,
皮膚鏡検査
,
汗孔腫
,
皮膚外科
Keyword:
Knee
,
Sweat Gland Neoplasms
,
Dermoscopy
,
Poroma
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1586-1587
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404574
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45歳女。6年前に出現した右膝蓋部の淡紅色結節を主訴とした。13×10mm大、厚みが5mmの有茎性で、腫瘍の表面には細かい鱗屑が付着し、3個の突起物を有しそこからそれぞれ黒色と白色の疣贅状の角化物が伸びていた。全摘手術を行い、標本のダーモスコピー像では腫瘍の上部から皮角状に伸びている部分は好酸性に染色される角質であった。病理組織像では表皮下層から連続性・索状に、一部は孤立性に小型で好塩基性の立方形を示すporoma cellの増殖を認め、腫瘍巣内には細長い管腔構造を多数認め、Pinkus型のエクリン汗孔腫と診断した。
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