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血管増生型らせん腺腫の1例
江崎 英子
1
,
上野 孝
,
高山 良子
,
二神 綾子
,
安齋 眞一
,
船坂 陽子
,
佐伯 秀久
1日本医科大学附属病院 皮膚科
キーワード:
汗腺腫瘍
,
腺腫
,
頭頸部腫瘍
,
免疫組織化学
,
皮膚外科
Keyword:
Adenoma
,
Head and Neck Neoplasms
,
Immunohistochemistry
,
Sweat Gland Neoplasms
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1466-1467
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016373728
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64歳女。右側頭部の結節を主訴とした。約2年前より右側頭部に出現した暗紫色の結節が徐々に増大し、受診時には同部位に圧痛を伴う有茎性の暗紫色結節(径12mm)を認めた。血管系腫瘍の疑いで切除したところ、病理組織学的所見では結節は嚢胞状構造と細胞成分が増生する充実性構造からなり、充実性部分は小型で好塩基性の核を有する細胞と、大型で明澄の細胞が索状・シート状に増生し、一部で管腔を形成していた。また、病変の間質に浮腫があり、赤血球の血管外漏出や小型の血管増生が目立つことから、血管増生型らせん腺腫と診断した。
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