統計
弘前大学皮膚科における10年間の基底細胞癌の統計学的検討
黒川 景子
1
,
金子 高英
1函館渡辺病院 皮膚科
キーワード:
眼瞼
,
顔面腫瘍
,
基底細胞腫
,
外科的皮膚弁
,
統計
,
頭頸部腫瘍
,
発生率
,
鼻腫瘍
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚腫瘍
,
頬
,
皮膚外科
Keyword:
Carcinoma, Basal Cell
,
Cheek
,
Facial Dermatoses
,
Facial Neoplasms
,
Eyelids
,
Head and Neck Neoplasms
,
Nose Neoplasms
,
Skin Neoplasms
,
Surgical Flaps
,
Statistics as Topic
,
Incidence
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.994-1000
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017342202
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対象は2005~2014年の227例(男92例、女135例、初診時平均年齢74.6歳)254病変であった。年次別基底細胞癌症例数および年次別新規患者数における基底細胞癌患者数割合は、全体的に増加傾向を示した。発生部位でもっとも多かったのは顔面190病変(74.8%)であり、顔面の中では鼻部・頬部・眼瞼の3部位で75%を占めた。臨床的無色素性基底細胞癌は10病変(4%)であった。初診時臨床診断で基底細胞癌と診断できたのは227病変(96%)であった。病理組織型分類はnodular typeが143病変(55%)と最多であり、混合型は53病変(20%)を占めた。229病変に手術療法を選択し、皮膚悪性腫瘍切除術に単純縫縮や局所弁形成術、植皮術などを施行した。再発および転移例は認めず、原疾患による死亡例も認めなかった。
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