症例
タクロリムス軟膏が有効であった形質細胞性口唇炎の2例
吉村 和弘
1
,
谷 直実
,
名嘉眞 武國
1公立八女総合病院 皮膚科
キーワード:
口唇炎
,
経皮投与
,
軟膏剤
,
免疫組織化学
,
Tacrolimus
,
開口部形質細胞症
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Cheilitis
,
Immunohistochemistry
,
Ointments
,
Tacrolimus
pp.261-266
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168076
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症例1は75歳男性で、1年前より下口唇のびらんが出現し、近医にて外用薬を処方されるも改善せず、当科紹介となった。初診時、下口唇に10×5mm大の不整形のびらんを認めた。症例2は58歳女性で、3ヵ月前より下口唇のびらんが出現し、近医にて外用薬を処方されるも改善せず、当科紹介となった。初診時、下口唇に10×8mm大の扁平に隆起する軟らかな結節を認め、表面はびらんとなっていた。いずれの症例も病理組織学的所見より形質細胞性口唇炎と診断し、ジフルプレドナート軟膏の外用を開始したが効果が得られず、タクロリムス軟膏に変更したところ、びらんは著明に改善した。
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