症例
DPP-4阻害薬アログリプチン安息香酸塩(ネシーナ)による薬疹の1例
勝野 正子
1
,
佐々木 哲雄
,
石川 秀幸
,
竹下 芳裕
,
野澤 昭典
1国際医療福祉大学附属熱海病院 皮膚科
キーワード:
Diflucortolone
,
生検
,
多剤併用療法
,
糖尿病-2型
,
経口投与
,
経皮投与
,
薬疹
,
Fexofenadine
,
Alogliptin
,
Saxagliptin
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Drug Eruptions
,
Drug Therapy, Combination
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Diflucortolone
,
Fexofenadine
,
Saxagliptin
,
Alogliptin
pp.79-82
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016149795
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77歳男。糖尿病に対してアログリプチンの内服が開始されたが、約2週間後より上肢、頸部、大腿にそう痒を伴う紅斑が出現し、徐々に悪化したため当科を受診した。病理組織学的所見および服薬歴から薬疹を疑い、アログリプチンを中止し、フェキソフェナジン内服、0.1%吉草酸ジフルコルトロンの外用を開始したところ、皮疹は3週間後に略治した。本症例ではパッチテストは陰性であったが、薬剤中止により皮疹が消失し、DLSTが陽性であったことから、アログリプチンによる薬疹と最終診断した。
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