特集 ウイルス感染症 最近の動向
成人に生じたサイトメガロウイルス単核球症の1例
袖本 衣代
1
,
湯上 徹
,
河合 博志
1市立砺波総合病院 皮膚科
キーワード:
Clobetasol
,
IgM
,
サイトメガロウイルス感染症
,
紅斑
,
多剤併用療法
,
単核白血球
,
経口投与
,
経皮投与
,
免疫組織化学
,
Fexofenadine
,
丘疹
,
単球増加症
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Cutaneous
,
Cytomegalovirus Infections
,
Clobetasol
,
Drug Therapy, Combination
,
Erythema
,
Immunohistochemistry
,
Immunoglobulin M
,
Leukocytes, Mononuclear
,
Fexofenadine
pp.1631-1634
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077877
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44歳女性。咽頭痛、頭痛、遷延する発熱に引き続き、四肢末梢にそう痒を伴う皮疹が拡大したため受診となった。初診時、四肢末梢に一部痂疲が付着した浸潤を触れる丘疹が集簇してみられた。臨床検査では末梢血単球、異型リンパ球の増多、肝機能障害ほか、腹部超音波では脾腫も認められ、追加検査にてサイトメガロウイルス(CMV)抗原血症が確認された。皮疹に対してデルモベート軟膏の外用とアレグラの内服を行なったところ消退した。本症例は、単核球症を伴ってCMV抗原血症を検出後、初期症状32週後にはCMV-IgM抗体価は8.67まで上昇したが、CMV抗原血症は検出されず、47週後にはピークアウトを確認したため、CMV単核球症の診断に至った。
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