発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011186417
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5ヵ月男児。右肘の腫脹、疼痛を主訴とした。X線の正面像で橈尺骨が内方へ転位し、上腕骨骨幹端内側に骨片を認め、側面像では橈尺骨が後方に転位していた。なお、上腕骨小頭骨端核は出現していなかった。翌日に全身麻酔下に関節造影を行ったところ、遠位骨片が後内側へ転位した上腕骨遠位骨端離開の診断が得られ、牽引しながら遠位骨片を前外側へ圧迫すると容易に整復された。前腕回内位、肘90°屈曲位としたが、整復位保持が困難なため、外側よりKirschner鋼線2本を刺入・固定した。仮骨が十分となった術後3週に抜釘し、術後2年で前腕の回内制限、更に内反肘を認めている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011