発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007117992
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
5歳女児。患者は乗用車にはねられ受傷となった。初診時、左膝関節と左下腿には腫脹と疼痛が認められ、単純X線により左大腿骨遠位骨端線損傷および脛骨骨幹部骨折と診断された。大腿骨の転位が高度であったため、受傷当日に経皮的ピンニングと直達牽引を施行した。その結果、術後、骨癒合は順調に得られたものの、大腿脛骨角(FTA)は術直後175°から術後3ヵ月で171°に、更に術後6ヵ月で167°に、術後1年で163°と高度の外反膝を呈した。しかし、外反膝は術後1年をピークに自然矯正が認められ、FTAは術後2年で172°となった。以後、3年5ヵ月で健側と同じ172°となり、変形ならびに疼痛、可動域制限、脚長差もなく、良好な成績が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007