経験
母指MP関節靱帯損傷に対する縫合糸素材ソフトアンカーを用いた手術成績の検討
中山 政憲
1
,
菊池 駿介
,
金川 裕矢
,
辻 収彦
,
小川 祐人
,
児玉 隆夫
1地域医療機能推進機構埼玉メディカルセンター 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節靱帯
,
靱帯損傷
,
中手指節関節
,
縫合法
,
縫合糸
,
母指
,
治療成績
,
スーチャーアンカー
,
ストレスX線撮影
Keyword:
Ligaments, Articular
,
Metacarpophalangeal Joint
,
Radiography
,
Suture Techniques
,
Sutures
,
Thumb
,
Treatment Outcome
,
Suture Anchors
pp.487-489
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2016225656
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母指MP関節側副靱帯損傷に対し縫合糸素材ソフトアンカーを用いて手術を行った7例7母指を対象に、手術時間、最終診察時のMP関節可動域、不安定性の残存または再発の有無を検討した。全例にジャガーノット(バイオメット社)を用いて手術を施行した。剥離骨片を伴うものは、靱帯と骨片の付着部にアンカーの糸を通すようにし、骨片ごと縫縮した。術後3週間thumb spica様シーネ固定を行い、シーネ除去後に可動域訓練を開始した。その結果、手術時間は平均20.4分(12~33分)であった。最終観察時のMP関節の屈曲可動域は健側比で全例が正常可動域まで回復した。不安定性の残存あるいは再発した例はなかった。縫合糸素材ソフトアンカーは金属製アンカーと同様に手技が簡便で手術時間が短縮でき、金属製アンカーに比べて金属が体内に残らない点で優れていると考えられた。
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