手術症例報告
高度肥満症例に対して腹腔鏡下Hartmann手術を施行した直腸癌の1例
横田 光央
1
,
池田 篤
,
櫻谷 美貴子
,
島田 岳洋
,
奥澤 星二郎
,
渡邊 昌彦
1北里大学 医学部外科学
キーワード:
MRI
,
人工気腹
,
直腸腫瘍
,
消化器系内視鏡法
,
腹腔鏡法
,
注腸造影
,
肥満症
,
結腸造瘻術
,
Hartmann手術
,
砕石位
,
腹腔穿刺
,
腹部CT
Keyword:
Barium Enema
,
Colostomy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Laparoscopy
,
Pneumoperitoneum, Artificial
,
Obesity, Morbid
,
Rectal Neoplasms
,
Endoscopy, Digestive System
pp.1727-1733
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/J00620.2017128658
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症例は52歳男性で、糖尿病性腎症で維持透析中の高度肥満患者であり、直腸癌と診断された。合併症の回避と安全性を重視し、腹腔鏡下Hartmann手術と上方D3リンパ節郭清の方針とした。砕石位により手術を行い、ストーマ造設を行った。術後5日目にドレーンを抜去し、ストーマ管理を指導し、13日目に軽快退院した。高度肥満患者に対する腹腔鏡下直腸癌手術は、術後合併症の回避に努め、根治度を維持した術式選択が重要であると考えられた。さらに、維持透析等の併存疾患合併症例では、吻合を回避した腹腔鏡下Hartmann手術も選択肢の1つと考えられた。
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