手術症例報告
食道癌根治切除後の縦隔気管瘻に対して保存的加療ののち結腸再建を行った1例
松村 任泰
1
,
小池 祥一郎
,
北村 宏
,
中川 幹
,
松下 明正
,
荒井 正幸
1国立病院機構まつもと医療センター松本病院 外科
キーワード:
縦隔疾患
,
術後合併症
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
消化器系内視鏡法
,
Roux-en-Y吻合術
,
三次元イメージング
,
気管瘻
,
胸部CT
,
保存的療法
Keyword:
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Conservative Treatment
,
Esophageal Neoplasms
,
Mediastinal Diseases
,
Postoperative Complications
,
Endoscopy, Digestive System
,
Esophagectomy
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.1717-1720
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/J00620.2017128656
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症例は69歳男性で、下部食道癌根治切除術を行い、経口摂取開始後に嚥下時の強いむせと気道からの食物の排出を認めた。検査により縦隔気管瘻と診断し、全身状態が安定しているため、絶飲食、TPN、縦隔炎・肺炎予防目的に抗菌薬投与、うがい及び口腔内管理を行った。胸部CTで縦隔洞と気管瘻孔の縮小を認め、再手術を施行した。経腸栄養目的の小腸瘻を造設し、胃管は縦隔内にそのまま遺残させた。再手術後、気管孔はCT画像上完全に閉鎖し、遺残した胃管によるトラブルもない。
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