臨床報告
両眼のレーザー虹彩切開術後に発症したuveal effusion syndromeに対しケナコルトテノン嚢下注射が有効であった1例
大山 泰司
1
,
森 文彦
,
松下 知弘
,
江口 秀一郎
1江口眼科病院
キーワード:
Phenylephrine
,
Triamcinolone Acetonide
,
Tropicamide
,
眼底
,
蛍光眼底撮影法
,
術後合併症
,
超音波診断
,
多剤併用療法
,
網膜剥離
,
緑内障
,
Fluorescein
,
光干渉断層撮影
,
レーザー療法
,
眼内注射
,
眼内投与
,
Tenon嚢
,
網膜下液
,
眼底撮影
,
虹彩切開術
,
脈絡膜剥離
Keyword:
Fundus Oculi
,
Drug Therapy, Combination
,
Fluorescein Angiography
,
Glaucoma
,
Phenylephrine
,
Postoperative Complications
,
Retinal Detachment
,
Triamcinolone Acetonide
,
Ultrasonography
,
Tropicamide
,
Fluorescein
,
Tomography, Optical Coherence
,
Laser Therapy
,
Tenon Capsule
,
Subretinal Fluid
,
Injections, Intraocular
,
Administration, Ophthalmic
pp.1607-1611
発行日 2016年12月5日
Published Date 2016/12/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2017114783
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74歳女。Sjoegren症候群の精査目的で前医を受診した際、著明な浅前房を認めレーザー虹彩切開術(LI)を予定し、2%ピロカルピン点眼を処方した。しかし、翌日に左眼に緑内障発作を認め、緊急でLI施行したものの以後も緑内障発作を繰り返し、計3回のLIを施行した。なお、右眼に対してもLIを施行した。左眼の眼圧が安定しないため白内障手術を予定したが、左眼下方に網膜剥離を認め当院紹介となった。受診時、眼圧は右眼18mmHg・左眼13mmHgで、左眼の眼底には下方に網膜剥離、ほぼ全周にわたり脈絡膜剥離を認め、体位変換により網膜下液が移動した。両眼とも明らかな原因裂孔は認めなかった。Uveal effusion syndromeと診断し、両眼にトロピカミド/フェニレフリン点眼、次いで2回のトリアムシノロンのテノン嚢注射を施行した。その結果、眼底所見は改善し、再発は認めていない。
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